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米空港、スマホアンロック拒否でiPhoneを没収された女性が政府に訴訟。

 

これは訴訟もやむ得ない!?

アメリカ国籍を持つムスリム女性が、空港で自分のiPhoneの所持していたiPhoneをアンロックするように求められた際、アンロックを拒否したところ、職員から端末を没収されたとのこと。 さらに酷いのが端末を没収した後、iPhoneのデータをコピーされたのですが、このデータには衣服を脱いだ写真も含んでいたため女性が怒ってしまったようです。

 

不当な理由ではないか

訴えを起こしたムスリム女性、レジェネラゾージャさんはスイス旅行からの帰国時に空港で尋問を受けたとのこと。 尋問は小さな窓の内部屋に閉じ込められ、「難民の過去があったか」などを訪ねられたとのこと。 また持っていたiPhone 6 Plusは没収され、返されたのは半年後だったようです。

ムスリム教徒の女性は衣服を脱いだ姿は家族以外に見せてはいけないとされており、今回のようにiPhoneに保存されていた衣服を脱いだ写真を第三者が許可なく見たのは問題ではないかとされています。 彼女は米国政府を相手取り、データの返却、政府のデータ削除、アンロックや分析に関わった企業の公開を求めています。

スマートフォンはプライバシーの塊である

良くスマートフォンの盗聴などの話題で「自分は他の人に見られても問題ないから」といっている人がいますが、この考え方はとんでもないと思います。

あなたが何気なく取った裸の写真や日常の一枚、常に記録されているGPSの位置情報に基づく行動履歴、クレジットカードや弁護士とのプライベートのやりとり、ダイエットのためにつけていたアプリの記録などパッと思いつくだけでスマートフォンには様々なプライベートなデータが入っています。

全然知らない人があなたのこういった情報を覗き見ている可能性があるというだけでちょっと気持ち悪いですよね。 現在政府はiPhoneの暗号化解除などを行っていますが、アップルも対抗し利用者のプライバシーを守るために様々なプライバシー機能の強化を取り入れています。

 

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スマートフォンのプライバシー管理って難しいですよね。

例えば最近だとGoogleは位置情報をオフにしていても利用者の位置情報を記録していたことが発覚し、全世界で問題になっています。 Googleマップを使っている人ならご存じかと思いますが、タイムラインを見ると、設定をオフにしていない限り、あなたがマップを立ち上げていないときもあなたの行動履歴が常に記録されています。 オフにするとあなたが見れなくなるだけでGoogleからは記録されていたというのがその騒動だったのですが、やはりスマートフォンのプライバシーの扱いは難しいですよね。 Googleの場合、Googleフォトなどの便利なサービスもあるのでなおさら危険度は高いと思います。

LINEのプライバシー問題も同様で、どこまで信用するのかはユーザー一人一人の意識にかかっていると思います。

 

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