スマートフォンを使っていると突然「ウィルスを検出しました・感染が確認されました」「iPhone XやPS4といった高額商品が当選しました」といった画面に遭遇することがあります。
これは恐らくヘビーユーザーならだれでも遭遇してしまうものです。
今回はこの原因と対策をご紹介します。
これらはすべて広告である
「(機種名)のウィルスを検出しました」「××が当選しました」「バッテリーが損傷しました」「OSをアップデートしてください」というメッセージがブラウザに表示され、戻るボタンを押してもなかなか戻れなくなった・・・ということありますよね。
これは一瞬焦ってしまうかもしれませんが、ご安心ください。 ただの悪質な広告であり、実際にウィルスに感染したりしているワケではありません。すべてウソです。
フィッシング詐欺と呼ばれる物で、関係のないWebサイトに誘導されて悪意のあるソフトウェアのインストールを進められたり、個人情報を入力させて情報を盗むというものです。
- ウィルスの表示はウソ
- iPhoneやiPadにウィルスを検知する機能はない、また安全なAppStore以外からアプリを導入できない
- Androidの場合もブラウザでウィルスを検知する機能はない、セキュリティアプリ以外のメッセージは信用しないで
もしも表示されたら
このような広告が表示されたら、対応方法は簡単です。
その画面を閉じる、または別のサイトへ飛べばいいだけです。
「ブラウザの戻るボタン」を長押しして元々見ていたページに戻りましょう。
戻るボタンで戻れない場合は、ブラウザからタブを閉じて新しいページに戻りましょう。
万が一引っかかったら
万が一、悪意ある広告を信じてしまい、何かしらの情報を入力したりダウンロードしてしまったら対応しなくてはなりません。
1.個人情報を入力したら
もしも個人情報を入力したら、そのようなサイトから情報広告が送られてきたりする可能性があります。
パスワードを入力してしまった場合はパスワードの変更を行いましょう。
メールアドレスを入力してしまった場合はメールアドレスの変更を行いましょう。
クレジットカード番号を入力した場合はすぐにクレジットカードの業者に電話して事情を説明しましょう。
2.ソフトやアプリをダウンロードしてしまったら
もしもソフトやアプリをダウンロードしてしまったら、そのソフトやファイルをアンインストールする必要があります。
iPhoneの場合は、ホーム画面からインストールしてしまったアプリを長押しして×を押して削除すればOK。
Androidの場合は設定>アプリから不要なアプリを探し出し削除してください。 ここで注意なのが、悪意のあるソフトの中には紛らわしい名前になっている物があります。 「Facebook」「Twitter」「Messenger」「Android Settings」などのアプリ名になっていることもあるのでインストールした覚えがないアプリや、使っていないアプリはついでに削除しておくと良いでしょう。 Androidの場合、削除したら悪質なソフトが動いていないか無料のウィルス対策アプリで一度スキャンすることをオススメします。 ウィルス対策ソフトは無料のものでも大丈夫です。 もしも普段使っているソフトがないなら、「AVG」あたりをGoogle Play Storeで検索してダウンロードすると良いでしょう。 無料でウィルス検索に十分な性能を備えています。
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AVG AntiVirus & Security - Apps on Google Play
Scam & Malware protection, Virus Cleaner, Hack Alerts, App Locker, Photo Vault
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偽の警告ってどういう仕組みなの?
偽警告の仕組みは、実はとても簡単なものです。偽広告はブラウザで登場する広告と同じような仕組み。
偽の警告メッセージや当選しましたといったユーザーが思わずゾッとしてしまうような文章の画像やホームページを用意し、広告として誘導するわけです。
これらのアプリは一般的な広告よりも利益が高いことから、アダルトサイトやちょっとアングラめなサイトでよく出現します。
また一般的なWebサイトのデータを書き換えてこの手のサイトに誘導させられているという場合もあります(実は当サイトも経験あり)
非常に流行っているので、スマートフォンでインターネットを楽しむ以上何度でも遭遇してしまう可能性があります。
機種名が表示されるワケ
○○(お使いの機種名)がウィルスに感染しています
といったメッセージが表示されることもあるでしょう。 「自分の機種がわかってるなんて本当にウィルスにかかってるんじゃないか」と信じてしまいそうになりますが、これも広告。
どうやって表示しているかというと、実は殆どのWebサイトはあなたがアクセスしたときにあなたの大体の所在地や機種名、使っているブラウザといった情報を取得しています。
Yahoo! Japanにアクセスしたとき、パソコンでアクセスするのとスマホでアクセスするのとでデザインが変わりますよね。 これもそういった仕組みを応用した物です。
なのであなたの機種名や使っているブラウザの名前をサイトが表示するのは実はとっても簡単なことなんです。
iPhoneがウィルスに感染しないワケ
iPhoneは何故ウィルスに感染しないのでしょうか。 機能的には殆どパソコンやタブレットと同じことが出来るのに、ウィルスに感染しないというのはちょっと不思議ですよね。
秘密は「仕組み」にあります。
通常パソコン等の場合、ソフトウェアは好きな場所からダウンロードしてインストール出来ます。
Webサイトでフリーソフトをダウンロードしてインストールしたことがある人も多いのではないでしょうか。
この仕組みは好きな物を好き勝手に入れることが出来る反面、悪意のあるソフトが混じっている可能性もあり、問題になる可能性があります。
しかしiPhoneやiPadの場合、アプリをダウンロードやインストール出来る場所はAppStoreのみです。
AppStoreはアップルが審査し、ウィルスや悪意のあるソフトではないという審査に通った物だけが掲載されているので、iPhoneやiPadではウィルスに入る心配がないということになります。
パソコンもiPhoneやiPadと同じ仕組みにすればウィルスが侵入するリスクを大幅になくすことが出来るので、一応Windows10ではSモードと呼ばれるMicrosoft Storeでしかアプリをダウンロードできなくする機能があります。
ただパソコンのユーザーは自分好みの仕様で使いたいと思っている人が多いためか、あまりこの機能は流行っていない様子。
(自分的には、ライトユーザーはOfficeやメール、ブラウザしか使わないと思うのでSモードもっと流行ればいいなと思っているのですけどね!)
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