AppleはWWDC 2017で大々的に発表したMacOS High Sierra向けの仮想現実機能を覚えているでしょうか。Valve、Unity、Unrealと協力してMac向けのVR SDKを導入するという物でした。しかしVRアプリを多く提供しているValveは、MacOSでのSteamVRの廃止を発表しています。
レガシービルドは動作可能
Valveは今後はSteamVRについてはWindowsとLinuxに注力するとしています。なお既存のMac VRユーザーについても引き続きレガシービルドを使ってVRコンテンツにアクセスできますが、SteamVRアプリが更新されることはもうありません。将来のMacで動作しなくなった場合の対応方法ももうありません。
SteamVRはOSXのサポートを終了したため、私たちのチームはWindowsとLinuxに集中できます。OSXユーザーは引き続きレガシービルドにアクセスするためにSteamVR [macOS]ブランチをオプトインすることをお勧めします。ユーザーは、SteamでSteamVRを右クリックし、[プロパティ]-> [ベータ]を選択することで、ブランチにオプトインできます。
Mac版VR廃止は自然な流れ?
2020年3月のValveの統計情報によると、SteamでのMacユーザーはわずか4%にすぐません。さらにその中でVRヘッドセットを持っているのはわずか1%です。Valveがこのユーザーの少ないプラットフォームにサポートを続けるメリットが見いだせなかったのは仕方ないかも知れません。
Macではほとんどのエントリーモデルではグラフィックスを多用するような処理は出来ません。Metal APIのような高度な技術はありますが、殆どの高品質なゲームタイトルはWindowsでのみリリースされています。
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Valve's SteamVR ends support for macOS after being introduced at WWDC 2017 - 9to5Mac
You may remember when Apple announced at WWDC 2017 that macOS High Sierra would be the first version ...
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