一般的なショートメッセージサービスといえばSMSですが、コレに変わるメッセージサービスとしてRCSが期待されていました。 RCSはメッセージングサービスとして必要な現代的な機能を数多く備えています。 しかし唯一問題があり、それはRCSは携帯電話会社と電話メーカーに依存しているため展開が遅く利用シーンが限られていたという問題です。
Googleが参加
今回このRCSにGoogleが参加します。 それによって、キャリアに関係なくイギリスとフランスに置いてGoogle端末(Android端末)からRCSを利用できるようになります。
この機能の提供が始まると、Android上のMessagesアプリから利用することが出来るようになりますが、iOSにおけるiMessageとは仕様が異なります。 Googleはユーザーに利用するかどうかを選択させるため、RCSチャットはすべてのAndroidユーザーに有効になるわけではありません。 またRCS機能についてはデフォルトでは有効になっていません。
Googleは今後長い時間をかけてユーザーがRCSを求めているのか調査をする予定です。 RCSとiMessageの違いは、iMessageはアップルだけが利用しているサービスなので、すべてをアップルが所有しています。 一方でRCSはどの会社のものでもないため、各社がやりとりします。
RCSで出来ること
SMSは通常140文字、添付なしという仕様ですがRCSでは多くの機能追加が行われています。例えばメッセージに動画や画像を送ることが出来ます。 ただし最近のメッセージングアプリの基本的な機能であるエンドツーエンドでの暗号化には対応していません。 エンドツーエンドでの暗号化が行われていないため、プロバイダはメッセージ内容を覗き見ることが出来ます。 Googleはこの問題の解決に取り組んでいるとしており、メッセージの暗号化も実装されるかも知れません。
日本には+メッセージがあるが・・・
今回のRCSはイギリスとフランスでの話題ですが、日本国内ではRCSサービスといえば+メッセージ(プラスメッセージ)があります。 日本の3代キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクで利用することが出来ますが、いくつかの問題点があるため普及には至っていません。
まず当然ですがアプリがインストールされていない相手には遅れないこと、連絡先交換は電話番号のみ、機種変更のデータ移行が面倒、格安SIMでは利用できないといった問題があります。 そのため日本国内ではLINEなどのサードパーティ製メッセージアプリが多く利用されています。
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