音楽配信サービス最大手のSpotifyはAppleのiOS端末で独占的に利用できるアプリストア、AppStoreにおいて、アップルに利用料を取られることがアップルの自社サービスApple Musicに不公平な利益を与えているとして欧州連合競争法違反ではないかと訴えています。
他社と同じ扱いなだけ
Appleの言い分としてはAppleは他アプリと同様の扱いのため、全く問題はないとしています。 アップルのApp Storeに登録すると、有料会員登録料金の30%がアップルに取られるとしています。 しかし1年後には15%まで取り分がさがるとのこと。
他サービスはアップルデバイスでのみ”値上げ”
アップルの取り分を考慮して他社のサービスではApp Storeだけ料金を上乗せしているサービスも少なくありません。
例えばYouTube PremiumではパソコンやAndroidから登録すれば月額1180円ですが、iOSアプリから登録した場合のみ月額1550円に値上げされます。(iPhoneしか持っていなくてもSafariのブラウザから登録すれば1180円)
国内のサービスでもニコニコ動画のプレミアム会員は、Apple ID経由の場合月額720円ですが、通常は540円となっています。
このようにアップルのデバイスでのみ高い月額料金が請求される仕組みとなっているため、直接的に音楽配信サービスで競合しているSpotifyの主張は否定できません。
-
Spotify’s EU antitrust complaint could be a serious threat to Apple - Ars Technica
Legal expert: Spotify has “pretty good case” against Apple.
続きを見る
--