特集

”サイコパス”や”ウォッチドッグス”のような監視社会は現実に?

日本では強力な監視社会へ向けて法改正が進められている。

プライバシーが薄れたこの世界で人間らしく生きるには・・・

今回はスマートフォン、監視社会関連の映像作品などとともに

日本の未来を考える記事を書きたいと思います。

 

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監視社会を描いたいくつかの作品を紹介

 

ウォッチドッグスの設定

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2013年、都市の全てがctOSと呼ばれるコンピュータで管理された社会。

一部の特権階級が市民を全て管理できる社会への警告を行う

アウトロー、ハッカーたちを描いたゲーム作品。

 

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マイノリティリポートの設定

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2054年、監視カメラが張り巡らされた社会で

社会を監視し、未然に殺人を防ごうとする映画作品。

 

マイノリティ・リポート [Blu-ray]
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サイコパスの設定

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2112年、心理状態や性格傾向を機械が測定できるようになり

”犯罪を起こす可能性”がある人物を事前に捕まえられるようになった

世界が舞台のアニメ作品。

 

主人公は刑事の1人として

犯罪を起こす可能性がある人物を捕まえていく。

 

 

ミラーズエッジの設定

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政府の情報統制が厳しい未来。

データはすべて政府に監視された世界で

人々は直接手渡しで物を届ける運び屋ランナーを使い

政府の目をかいくぐりながら情報をやりとりしている。

 

主人公フェイスはランナーとして情報を運び

社会の監視をすり抜けていく。

 

 

現代の日本社会と比較

日本ではどこまで監視できるのでしょうか。

ゲーム、「Watch dogs」の画像を使って紹介しましょう。

 

個人の情報の管理

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金銭や税金、社会的な立場などは

すべて”マイナンバー”1つで管理し

情報をまとめて監視できるようになった。

 

具体的な例

・Tポイントカードなどによる購入情報の共有

・銀行やカード情報による金銭管理

・マイナンバーによる社会的立場などの一括管理

・SNSによるプライベート情報

 

位置情報について

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携帯電話の位置情報を警察及び政府が

許可なしで無断利用できるように改正されたことで

位置情報を監視することが出来るようになった

 

具体的な例

・GPSを使い生活パターンや交友関係の監視が可能に

・日本では無許可で携帯電話GPSの分析が許可されている

 

監視カメラについて

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2020年の東京オリンピックに向け

防犯、監視カメラを大量設置中。

 

日本ではコンビニ、マンション、商店街、

店内、保育所、老人ホーム、銭湯など

どこにでも監視カメラが設置されている。

 

 

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イギリスではロンドン市内でポイ捨てなどの軽犯罪すら

監視され、発見されると警告されるという。

 

具体的な例

・人の動きを監視、記録することが可能に。

 

ほぼSF相当の監視社会に

監視カメラ周りはまだ日本ではそこまで記録されていないようですが

個人情報の管理はSF相当レベルの監視社会といっても

問題なさそうです。

 

アップルも危険性を警告

アップルから監視社会に関するメッセージ

アップルの最高責任者、ティムクックは

暗号化によるプライバシーを守る必要について

次のように語っています。

 

「iPhoneをはじめスマートフォンは

今や私たちの生活の一部となっています。

 

人々はこれを使いプライベートな会話や

写真、音楽、メモ、予定、連絡先、

金融情報や健康情報、現在地にいたるまで

個人的な情報をすべてスマホにも記録しています。

 

これらは全てのハッカーや犯罪者から守らなくてはなりません。

アップルはテクノロジーを使いお客様のプライバシー情報を

アップルですら分からない場所へと暗号化して保管しています。

 

FBIからアップルの暗号化を解除する要請があったとき、

アップルはバックドアを作ることを拒否しました。

 

もしiPhoneを政府が自由に使えるようになれば

政府はお客様のスマートフォンをハッキングし

数十年にわたりあなたの個人情報を集めるでしょう。

 

メールを盗み読みし、健康情報や金融にアクセスし、

あなたの位置情報を追跡し、

さらには知らない間にスマホのマイクやカメラで

遠隔制御し操作するようにするでしょう。

 

政府の命令に背くことは軽々しく出来ることではありませんが

政府の命令が度を超した物であることを

アップルは明らかにしなければならないと感じているのです。

 

私たちがこの件について考え議論することは

私たち全員にとって意味のあることだと信じています。

 

この要求が自由と権利を葬り去ることにつながることを

危惧しています」

 

http://www.apple.com/customer-letter/

→iPhone mania

 

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